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投資家(VC)×深井対談連載第一弾:海野慧さん

  • 2021年7月30日

海野 慧 × 深井 龍之介

COTENの資金調達を機にスタートしたCOTEN投資家陣とCEO深井龍之介との対談企画、第一弾はCOTENにとって初めての投資家である海野慧(ウミノ サトシ)さんがお相手です。海野さんがCOTENへ投資した経緯、2人のヒストリー、海野さんが思うCOTENの魅力について、対談してもらいました。聞き手は広報担当の下西です。


海野慧(ウミノ サトシ)さんプロフィール:
1984年生まれ。高校生の時に「世界がもし100人の村だったら」という本を読み、国際協力開発に関与する仕事を志ざし、立命館大学国際関係学部に進学。社会にインパクトを与えていくにはインターネットとビジネスが最もポテンシャルがあると考え、株式会社じげんの創業期に2007年新卒で入社。2013年に事業管掌取締役となり、東証マザーズへ上場。M&AやPMI、海外子会社代表などを経て、2019年退社。CarpeDiem株式会社を創業。大手企業とベンチャー企業などのアライアンス支援を行いながら、社会課題の本質的解決を実現するための取組を行うと同時に、様々なスタートアップの経営支援や事業組織開発を行う。並行して経営者向けのコーチングも実施している。


下西:本日はよろしくお願いします。お二人がとても仲良しなのに驚いてます。下の名前で呼び合ってるんですね。

海野 慧さん(以下、海野):月に一度はオンラインで進捗共有したり、週末の朝にミーティングすることもあって。何度かご飯を食べに行ったりする中で「普通にさあ、呼び方もなんかフランクにいこうぜ。深井さん、というのもアレだから龍之介でいいでしょ。」と下の名前で呼ぶようになりましたね。

深井 龍之介(以下、深井):投資家と投資先の企業のCEOとは思えないよね。


海野さんは、一番最初に心から応援してくれた人

広報:龍之介にとって海野さんはどんな存在?

深井:慧くんは、投資家として一番最初に応援すると言ってくれた人なんだよね。投資はもちろん検討のオプションにはあったけど、どう始めるかは決めてなかったから、これがきっかけになって全部動き出した感じだね。
その後にも北川さん(※北川 拓也さん/楽天株式会社 常務執行役員CDO)だったり、すごくクリティカルな人を紹介してくれた。全部そこから始まってる感じ。

海野: 確かにたっくん(※北川さん)はそうだったよね。絶対相性がいいと思って紹介したもん。

深井:北川さんや岩田さん(※岩田 真吾さん/三星テキスタイルグループ 代表取締役社長)からICC(Industry Co­-Creation サミット)に呼んでもらって、ICCから住友生命さんとのコラボにも繋がってるから。本当に全部家系図みたいに繋がってる。

海野:家系図。笑
たっくんは学習欲・知識欲のおばけみたいな友人。理論物理学者としてハーバード大学で博士号を取得してるんだよね。そんな人がいきなりサラリーマンになってうまくいくのか?って普通の人は思うけど、彼は楽天で最年少執行役員になって、今CDOでしょ。当時28歳くらいで執行役員になってたよね。

深井:なってた。その記事を読んで「自分と同い年が、こんなに若くて役員になってるんだ」と思ったのを覚えてる。僕が福岡でベンチャーを始めた頃だったから、早い人は本当に早い!と思った。
まさかこうやって北川さんとも友人として一緒に学んだりするとは思わなかったな。ほんと人生どうなるかわかんない。

海野:COTEN RADIOは彼の知識欲を満たすに違いないと思って、
「これまじ聞いた方がいいよ」ってURLを送ったら
「めちゃめちゃおもろいやんこれ!」って返ってきて。
「今度紹介するわ」って、龍之介と一緒にお茶したんだよね。

深井:そうだよね。その時たかちん(※佐野 貴/COTEN CGO)もいた。

海野:そうだ。たっくんを紹介したタイミングでたかちんも紹介したね。COTEN RADIOのYouTubeももっと伸ばせると思って、たかちんがYouTube運用に詳しかったから紹介したんだよね。まさか、ジョインするというのは想定外だった!

深井:まさかだよね。メンバーには本当に恵まれてるわ。たかちんが経営レベルで色々できるから、他のメンバーも増やせたし。

海野:何よりすごいなって思うのが、COTEN RADIO。龍之介と初めてCOTEN RADIOの話をした時に「僕らがなにをやっているかわかりにくいから、こういう形で発信をしてるんです。」って言ってたけど、まさに狙い通りにワークしてるよね。みんな、COTEN RADIOがなかったらこんなに集まらない。
いくら龍之介が魅力的だったとしても、興味がある人たち全員にガンジー編の時間分話せないじゃない。おじいちゃんになっちゃうから、そんなことしてたら。

深井:もう運だけどね、ほんと。樋口さんがいたこととか、インターネットがあるとか。

海野:そうそう。全て運なんだけど、その運もひっくるめてみんなが集まれる場としてのPodcastを、自分たちの庭として持てたのは、すごく大きいなと思った。


評価不能なCOTENへの投資

深井:誰からも出資を受けていなかった当時のCOTENって、評価不能なはずなんだよね。COTEN RADIOのリスナー数もまだ1~2万人の頃で「なんかいいかもしれんけど…」みたいなレベルでしかなかった。その時に、お金を出すというレベルでいち早く決断してくれたのはすごいことだと思う。すごくありがたい。あれで一気に動いたもんね。

海野:ちょっとスイッチ入ったよね。

深井:入ったね。人からお金をもらったからね。

海野:やるとは決めてたけど、もう一段ギア入れようという感覚になったよね。

深井:なったなった。他の会社の役員もやってたし「少しずつ長期的にやろう」くらいに思っていたのを「まじで応援するよ。このお金使ってよ。」と言ってくれて、動き始めたんだよね。
今のラウンドの投資家にもすごく感謝してるけど、慧くんが最初に入ってるから、みんな入ったというのはあると思う。最初の1人になれるかどうかは大きい。
僕自身の意識もすごい変わったし、あれが起点となって色々と進んで、なし崩し的にここまできた。
あの時に、数年後にメンバーが増えてVCからも調達するってことが運命付けられた感じがする。ありがたかったな。応援されるって一番大事。特に我々のような利益だけを追求しないベンチャー企業にとって。

海野:嬉しいな。しんみりしちゃうわ。

下西:出会ってすぐ「投資しよう」と思ったんですか?

海野:龍之介と出会ったときは、COTENの事業のこともCOTEN RAIDOのことも知らなかった。
「データベースをつくりたい」という話を聞いて、「部下に殺された上司」のような検索が可能になると、信長とカエサルの共通点が見つけられるかもしれない、と。そういう見方って今までできてないし、そんな発想はなかったなあ、面白い!と思ったんだよね。
次会う時までにCOTEN RADIOをほぼ全部聴いて、「これちょっと面白すぎるから、もっとどうにかしないの?」と2回目に会ったときに話したんだよね。投資とか検討してるなら、是非応援させて欲しいって。

下西:ラジオ聞いて、即投資に結びつくくらいの面白さだった?

海野:めちゃくちゃ面白かった。僕、学校の授業でいう世界史とか日本史は本当に嫌いで。地理を選択してたくらい。全然授業が好きじゃなかったし、苦手だった。でもCOTEN RADIOで触れた歴史はものすごく面白かった。そんな見方・考え方があるのか、と。当時で、ガンジー編+αくらいまで出てたかな。ガンジー編は個人的にもすごく感銘を受けたね。
投資家目線でいうなら、ちょっと早く出会えたからラッキーぐらいな感じですよ!もはや。

深井:いやでも、みんな「いい」とは言ってくれてたけど「出資する」とは言ってくれてなかったからね。マネタイズが不明すぎて。

海野:確かにそうだね。不明すぎた!笑

深井:みんな確実に様子を見てた。笑

海野:確かにね。僕の中では投資を決めたいくつか要素があって、まずめちゃくちゃ面白いから、世の中に受けないはずがない、と思った。あとは何よりも、龍之介が本当に好きでやっているのがわかったこと。これは理屈を超えるんだよね。
正直いうと、この一年で今ほどPodcastも含めて伸びるとは思っていなかった。

深井:まだまだだけどね。

海野:うん。まだまだなんだけどね。
出資するとき「リターンがあるかはわからないけど、これで少しでもCOTEN RADIOが世に広まるのであれば面白い」と思ったんだよね。この取り組みに絡ませてもらえるなら、こんな楽しいことはない!という感覚だった。

深井:ありがたいね。

海野:今回の調達も3〜5年後かなくらいに思ってたら、結果的にこんな感じで進んで。子どもが小学校飛び級して高校に入学したみたいな。

深井:まだ小6くらいだな〜。早く中学校行きたいなあって感じ。

2人:

海野:結果として今はこうなっているけど、元々IPO目指すとかM&AでEXITするんだというようなモデルでもなかったし、これからどうなるのか当時は誰にも分からなかったんだよね。だけど「なんかあるな」「これ絶対面白いな」みたいな感覚だった。歴史を好きでもなんでもなかった僕に、興味を持つきっかけを与えてくれただけで、もう投資する価値がありますよ。

深井:みんながそう感じてくれたら、それが売上になって企業として成り立つんだけど。笑
慧くんのスピード感がすごいよね。最初か最初でないかってすごく重要だと思う。

海野:実は僕も、創業ラウンドで出資するっていうのは初めてで、COTEN以外にないね。20社くらいご縁はあるけど、割とあとのシリーズでご縁があったりするところが多い。ピュア創業っていいうのはCOTENが初なんだよね。

深井:そうなんだ、知らなかった。

海野:ありがたい。こちらがありがたい話ですよ。

深井:でもまだ何も還元できてないので。

海野:いやいやいや。この船に片足乗せさせてもらってるだけでも、めっちゃ楽しいから。

深井:ほんとお陰様ですよ。スタートダッシュとその後の支援と。応援してもらえるから、こちらも強気でいられる。人から応援してもらうと、エネルギーがわく。

下西:投資家さんってもっと利益重視なのかと思ってました。

海野:僕とかはピュア投資家じゃないので。誤解を恐れずにいうと、趣味の延長線上なんです。プロ投資家として誰かのお金を預かってリターンを返すことを目的に運用しているわけではないですからね。

下西:推しに課金するみたいな感じなんですか?

海野:そんな感覚ですね、はい。


COTENへ投資する意義

下西:龍之介にとって投資家からの応援は、プレッシャーではないの?

深井:そこまでプレッシャーではないね。株式会社だけど、投資家の期待のために頑張っているわけじゃないから、プレッシャーにはならない。

海野:プレッシャーをかけてるつもりもないよ。

深井:それも大きい。結果的に金銭的なリターンを出せる感覚でやってるけれど、そこではなくソーシャルインパクトや社会的意義を第一に見てる人たちを投資家として迎えてる。だから正直、投資家を常に気にしてはいなくて、最後に結果出せばいいかなと思ってる。それがすごくやりやすいよね。

海野:結果出せばいいの「結果」が、もちろん投資って意味だとfinancialな側面をみがちだと思うけど、社会的なインパクトがすごく大事だと思ってるからね。
例えばCOTEN RADIOを高校生や中学生が聞いたら、受験勉強としての歴史もパラダイム変わると思う。日本史の戦国時代も、教科書を読むのとは全く違う学び方ができるよね。「墾田永年私財法」ってそもそもなんだっけとか。守護と地頭って何?とか。
勉強が好きになるきっかけって偶発的な機会によるものが多かったと思う。たまたま、良い先生に出会えて数学が好きになった、みたいな。COTEN RADIOによってこの機会が民主化されて、誰でもアクセスできるようになってる。
受験だから勉強するんじゃなくて、純粋に面白いから勉強してみよう、という人が増えるだけで、世の中がすごく前進すると思う。
大人の学び直しという側面だったり、人々が多様な価値観の中で自分の軸を定める手助けするという側面もそうだけど、純粋に好奇心をくすぐる手段として、COTEN RADIOのようなものが広がっていくといいんじゃないかなって思うんだよね。その意義もすごいと思う。

深井:ほんとそうだな。そこまで理解してくれてる人たちと一緒にできるのがありがたい。

海野:もっとこれが広がれば、目には見えないかもしれないけれど、絶対に世の中にインパクトがあると思ってる。

イベントでの2人

「COTENは株式会社2.0的なところがあると思う。」

下西:海野さんが思うCOTENの魅力って何ですか?

海野:当事者が本当に好きでやってるというのが一番の魅力。なかなかそんな会社ないんですよ。本当にただただ好きでやってる。誤解を恐れずにいうと、サークルみたいなんだよね。
原則、個人には自由意志と職業選択の自由があって、どこにどう所属して何をするかは完全に個人の裁量に委ねられている。選択して行動することは全員に平等に与えられた権利であり機会であるはずなんだけど、世の中の会社はそうはなってないことが多い。様々な理由や事情で、職場での仕事を心から楽しめていないケースはあると思うんだけど、COTENはみんな楽しそうで最高だなって。
僕にとってはそれがすごく大事。龍之介がいろんな会社の経営に関わってきたからそうしているのもあるだろうし。
ただそれでもバランスが難しい。小さな組織なら各々が自由にやってもなんとでもなるけど、そればかりだと、本当の意味での会社としての生産性であったり、スケールを求めるときにワークしなくなっちゃう。

深井:(何度も頷く)

海野:COTENのやり方は、個人が好きにしていることを前提にしつつ、トップダウンとボトムアップのバランスをハイブリットしていく、すごく面白いチャレンジ。株式会社2.0的なところがあると思う。世の中の会社とはいい意味で全然違うよね。今の時代の働き方の追求がここにあるんじゃないか、という気がしている。
でもこれは、今このメンバーでこの人数だからできているというのもある。大きくなってきたときに、どうこの良さを残して続けていけるか、というのも面白いチャレンジになるんだろうなと思ってるよ。
COTENメンバーの「本当の好き」をまっすぐに体現することを、頑張って欲しいなと思ってます。

好きの追求と社会を繋げる、COTENの事業の可能性

下西:COTENの事業にどんな可能性を感じますか?

海野:龍之介も言ってることだけど、すごく大きなパラダイムシフトになるチャンスがあるなと思うのが、COTENの歴史チームで文化人類学の修士?博士?をとった方とかが活躍していること。

深井:修士だね。博士号は目指してたけど結局取得しなかった。

海野:そうか。「文系で修士、博士を取ることが役に立たない、理系ならまだしも。」みたいな風潮がある気がしている。学問を追求することは社会や企業では役に立ちづらいと。それって究極的な人類の好奇心の否定だと思う。学ぶことってピュアな好奇心から来ているもので、やらされるものではない。
好きで追求していることが結果的に社会と接続しないって、社会の仕組みとしてすごく課題があると思っている。
COTENの歴史チームも、一歩間違えたらそうなりかねないわけですよ。それが、COTEN RADIOが伝え方の切り口を変えたことによって、色んな人たちに伝わって、色んな気付きが起きている。
他の様々な学問においてもこれと同じことが起こせると思う。
テレビ番組やドラマには多少誤謬もあるかもしれないけれど、きっかけはそういうところからでもいい。アニメを見て科学が好きになるでもいいし、そういう入口を作る活動そのものが、好きなことを学ぶとか、好きなことをしていくのを社会的に肯定するきっかけになったらいいなと思っている。
仕事って、お金を稼ぐことではなく「世の中にとって役に立つこと」と定義されると思っていて、こういう役に立ち方があるという選択肢を増やせる気がする。
文系で修士・博士を取った後の選択肢が、本来の社会的価値に対して少なすぎると思うんです。
もっと世の中に幅広くリベラルアーツを届けていく、みたいなことが仕事として一般的になったり、好きなことを追究することがが社会的価値にちゃんと接続されていくということを、うまく作れるとよきだな、と思っております。
好きなことをしてるんだからFinancialなリターンがなくてもやるでしょ、という意見もあるかもしれないけど、とはいえ生きていけなかったら意味がない。その才能を活かして稼ぐ選択肢が増えるといいなと思ってるんです。研究職しながらコンビニでバイト、とかじゃなくて。
そういう意味では、COTENは新しい選択肢を提示しているのかもしれないと思っています。

深井:実際にCOTENで実現したいことのひとつに、今まで社会的価値がないと言われてきた文芸、特に人文学的領域の価値を世の中と接続することがある。
僕はこれから数十年、数百年かけて、所謂人文学的な思考、「そもそも我々とは何か、幸せとは何か、社会とは何か、他者とは何か」のような概念を問い直す時代が来るなと思っている。これを問い直すために必要なのは、医学や工学、科学、化学でもなく人文学なんだよね。
ただ、社会ではそのようには理解されていないので、「社会を再開発する」というニーズが出てきても、人文学者や歴史学者に話しかけようとはならない。だからこそ、そこを接続する機能が必要。社会と学者さんたちの規格を合わせて確実に接続するということを、COTENがやれると思っているよ。




COTENの資金調達を機にスタートした「投資家(VC)さんと深井の対談企画」第一弾は、COTENにとって最初の投資家である海野慧さんをお相手に迎えてお送りしました。
まだ評価不能だったCOTENを真っ先に支援してくださった海野さん。投資の結果としてfinancialな側面よりも「社会的なインパクト」を重視する海野さんから見たCOTENの魅力と可能性、聞いていた私もワクワクしました。
海野さん、ありがとうございました!


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